ヘアサイクルとは?薄毛、抜け毛はヘアサイクルの乱れで起こる



髪の毛は、成長期・退行期・休止期といった循環があり、これをヘアサイクルと言います。それぞれの特徴は、

・成長期・・・髪が伸びていく期間。男性が3~6年、女性が4~8年。
・退行期・・・髪の毛が細く・小さくなる期間。男性・女性共に2~3週間。
・休止期・・・完全に変化がなくなる期間。約3か月。

となります。

要は、髪の毛は初期に成長して伸び続け、3・4年もすると細くなり成長も止まるということです。すべての髪が成長期であるわけでなく、
一部が退行期、一部が休止期となっています。おおよその割合となりますが、

・成長期・・・80~90%。
・退行期・・・1%。
・休止期・・・10~20%。

と言われています。

全体としては髪に変化がないように見られますが、実際には循環していることが理解できたかと思います。
ちなみに、髪の毛は毎日100本程度抜け替わっていると言われているので、抜け毛を見つけてもそれほど問題ではないです。

ただし、ヘアサイクルの乱れが原因で薄毛・より多くの抜け毛が起こります。通常は100本程度であった抜け毛が200本にもなり、この状態を放っておくと髪の毛が薄く見え地肌が見えてくるようになります。

髪の毛自体の数量は10万本あると言われていますが、通常の抜け毛が2倍*にもなると徐々にその影響が目に見えて表れてくるわけです。(*初夏から秋にかけては抜け毛が多くなる、と報告があります。
この時期に抜け毛が多くなってもそれほど気にしないで良いです。)

ヘアサイクルの乱れは、頭皮環境の悪化・血行不良・毛根活力の低下などが原因です。ですので、抜け毛が多くなってきたと感じたら、頭皮・毛根の環境が悪い状態と認識してよいでしょう。
それぞれの要因としては、

・頭皮環境の悪化・・・日常生活でストレスを抱えている・髪の毛の洗い方が間違っている
・血行不良・毛根活力の低下・・・筋肉のコリ・紫外線・加齢など

となります。

つまり薄毛・抜け毛の要因は、

「薄毛・抜け毛の要因→ヘアサイクルの乱れ→頭皮環境の乱れ→日常生活の乱れなど」と繋がっているわけです。

逆に言えば「日常生活を規則正しくストレスなく過ごすことが薄毛・抜け毛の防止に繋がる」と言えます。

仕事のストレスを避けることは難しいですが、頭皮環境を改善させるシャンプーを選ぶ・髪の毛を正しく洗う・頭皮の筋肉を揉む・日光を直接浴びない・・・といった細かい点をまずは改善していきましょう。