【喫煙者は薄毛になる?タバコと薄毛の関係】

「喫煙で薄毛になる可能性がある。」ということを聞いたことがある。

とはいえ、

・本当にタバコが薄毛の原因になるのか疑問だ
・薄毛になるというなら、仕組みが知りたい

という方も多いと思います。

そこでこの記事では、タバコの有害物質や、それらがどのようにして薄毛に関係しているかについて紹介します。

具体的には、

・タバコの有害物質の紹介
・タバコが薄毛を誘発する原因
・喫煙が、他人の毛髪にも悪影響を与える訳
・禁煙方法

の順に、重要なポイントを紹介します。

2分くらいで簡単に読めて、タバコがどのように毛髪に影響を与えているのか理解できるようになりますので、ご一読ください。

そもそもタバコの有害物質とは

一般的にタバコは身体に良くないということが言われていますが、タバコの中のどの物質が、どのように身体に悪影響を与えているのでしょうか。

代表的な3つの成分について解説します。

ニコチン

ニコチンは、少量の摂取で覚醒作用、大量の摂取で鎮静作用があります。それだけであれば良いのですが、注意したいのが脳の中枢神経に働きかけて依存症を引き起こす可能性。

ニコチンの作用により、タバコが辞められない人が多いのです。
また、ニコチンを摂取したときに発生する物質には発ガン性があると言われています。

タール

タバコのフィルターに、茶色く残っているのがタールという物質です。
肺に付着しやすく、アミン類などがガンを引き起こしやすいと言われています。

一酸化炭素

一酸化炭素は、体内に吸収されるとヘモグロビンと結びつきます。
結合力が酸素の200倍以上と強力で、酸素と結びついていたヘモグロビンを奪いとってしまうのです。

そのため、血液中に酸素が欠乏しているという状態を作り出します。

なぜタバコは薄毛の原因になるのか

それでは、具体的にタバコのどの成分がどのように薄毛の原因を作り出してしまっているのでしょうか。

結論を申し上げると、ニコチンが主に悪影響を与えます。

喫煙で頭皮の血流が悪くなるから、薄毛の原因になる

ニコチンには血管収縮作用があるため、頭皮の血流が悪くなってしまいます。血流が良くないと、充分な栄養素が毛髪に届かなくなるので、抜けやすい髪の毛が生成され、 薄毛の原因になるという仕組みです。

喫煙で栄養素を破壊してしまうから、毛髪の成長を阻害する

ニコチンにはビタミンCを破壊する作用もあります。ビタミンCは毛髪を作るのに大事な栄養素なので、喫煙で髪を作ることを阻害してしまうのです。

喫煙で自律神経を乱して、頭皮環境が悪くなる

ニコチンは自律神経にも影響します。基本的に喫煙すると交感神経が優位になり、 頭皮の汗や皮脂の分泌が増加してしまうのです。皮脂が過剰に分泌され、毛穴が詰まってしまうと頭皮環境が悪くなり、薄毛の要因になり得ます。

タバコを吸うと、受動喫煙で周囲の人の髪の毛にも悪影響を与える可能性も

また、タバコが怖いのは周囲の人にも悪影響を与える可能性があることです。
喫煙者が吐き出す煙にも、有害物質は多く含まれています。

むしろ副流煙の方が有害物質が多いので、喫煙者以上に周りの人が影響を受けるとも
言えます。

副流煙でも薄毛になりやすいということを知っている周囲の人は、嫌な思いをしていることもあるでしょう。

タバコ以外に薄毛に影響のある生活習慣

タバコの薄毛の影響について説明してきましたが、その他にも気をつけるべき習慣があります。これらを改善すれば禁煙にもつながる可能性があるので、チェックしておきましょう。

睡眠不足

睡眠不足は、薄毛を促進してしまう良くない習慣の一つです。夜10時から2時頃の睡眠が成長ホルモンを生成するのですが、足りないと健康な毛髪を作り出せません。

睡眠が不足しがちな人は見直してみることをおすすめします。

お酒の飲みすぎ

過度な飲酒も、髪の毛の成長を妨げる可能性があります。肝臓でアルコールを分解するときに生成されるアセトアルデヒドが、

・眠りを浅くする
・必要な栄養素を奪ってしまう

という働きをするので、お酒の飲みすぎには注意しましょう。

運動不足

日中にほとんど運動をしないと、血流が悪くなります。全身の血液の流れが悪くなれば、頭皮の血流も良くなくなるので、毛髪に充分な栄養が行き渡らなくなってしまうのです。

偏った食生活

栄養素が偏ってしまったり、足りなくなると健康な毛髪を作り出せません。

・たんぱく質
・アミノ酸
・ビタミンC

などは意識して摂取すると良いでしょう。

タバコを控えて、健康な毛髪を手に入れよう

長くなりましたので、まとめです。

①タバコの有害物質はニコチン・タール・一酸化炭素
②とくにニコチンの

・血管収縮作用で血流が悪くなる
・ビタミンCを破壊してしまう
・自律神経に作用して、頭皮環境を悪くする

という働きが薄毛に関係している

③受動喫煙でも薄毛に影響する
④タバコ以外にも睡眠、お酒、運動、食事に気をつけると良い

以上のことを理解して、薄毛に悩まないようになりましょう。