【ホームレスに薄毛はいない?頭を洗うとはげるという噂の真相】
「ホームレスに薄毛はいない…」あなたはこんな話を聞いたことがありますか?
「えー!なにそれー?」と思う人、「聞いたことあるよ」という人それぞれだと思います。
その噂によると原因はシャンプーで髪を洗わないからだとか。確かに、ホームレスの人は当たり前ですが家がありません。
ということは、お風呂に入る機会もないのです。つまり、シャンプーで髪を洗うこともない。ゆえに、このような噂があるのです。現に、これまで見たことのあるホームレスには、薄毛はいなかったような気もします。
そこで今回は「頭を洗うとはげるという噂の真相」について、まず髪について、そしてシャンプーについて、更にシャンプーが髪へ及ぼす影響について紹介していきたいと思います。噂の真相が分かるはずです!
●髪について
髪の毛は、頭皮の毛根にある毛球部で細胞分裂が起こることによって成長していきます。毛髪の成長には、頭皮の状態が大きく影響するのです。頭皮が健康であればしっかりした強い髪の毛が生えますし、健康でなければ弱い髪の毛が生えてきます。ついつい忘れがちですが頭皮も皮膚の一部なのです!皮膚が角質層から剥がれ落ちて一ヶ月のサイクルで再生するように、頭皮も約2週間かけて新しい皮膚へと生まれ変わっています。ただ頭皮は他の皮膚とは少し違い皮脂腺や汗腺が多く、皮脂や汗で汚れやすいのです。そのため、かゆみやフケが出てしまいます。日本人は、匂いがしたりフケが出ていると不衛生というイメージを強く持つため、他の国に比べると髪を洗う頻度は格段に多いといえます。ですので、頭皮を健康に保とうと人によっては毎日毎日髪を洗います。ですが、洗いすぎるなら必要な油分まで、洗い流していている可能性があるのです。丈夫な髪の毛が生えるためには、頭皮を健康に保ち頭皮の環境を整えてあげる必要がありますが、清潔を保とうとするあまり洗いすぎるなら逆に悪影響を及ぼすことになるのです。職種や職場によってそれぞれ状況は違うので一概には言えませんが、むやみやたらに髪を洗うよりは自分の生活環境に合わせて必要に応じて髪は洗ったほうがいいかもしれませんね。
●シャンプーについて
そもそもシャンプーとは何なのでしょうか?子どもの頃から当たり前のように使ってはいますが、シャンプーについて詳しく考えたことはないかもしれません。シャンプーは、昭和の始まりに頭髪用石鹸として登場しました。通常汚れを落とすには水で洗い流せばよいですが、油分が混じっていると水と油は互いに混ざりにくいため水で洗うだけでは汚れは落ちません。そこで、油となじみやすい部分を持った親油部と水となじみやすい部分を持った親水部を併せ持った界面活性剤が活躍するのです。これがシャンプーです。シャンプーを使って髪を洗うことによって、頭皮の皮脂やスタイリング剤などを落とすことができるのです。
●シャンプーが及ぼす髪への影響について
シャンプーは皮脂や汚れを落としてくれる大切な役割を果たしますが、使い過ぎると必要な皮脂まで洗い流してしまうので注意が必要といえます。シャンプーには、皮脂やスタイリング剤をしっかりと洗うために多くの界面活性剤が含まれています。界面活性剤はもちろん自然のものではなく化学成分なので、体にいい影響を及ぼすものでは決してありません。多くの人はそのシャンプーを水で薄めることなく原液のまま毎日使います。それによって頭皮は強い刺激を受け、髪や頭皮に大きな負担を与えることになるのです。また、人間は誰しも癖というものがあるので、ついいつもの癖で同じようなところにシャンプーをつけてしまいます。これも頭皮へ強い負担をかけていることになるのです。つまりその部分が薄毛になってしまう危険があるのです。また流し残しによっても頭皮への負担は大きくなります。
このように考えるとシャンプーは、頭皮にあまりいい影響を及ぼしていないことがわかります。ですが、長年シャンプーを使っているとやはりシャンプーを使わないと皮脂や汚れが落ちないような気もします。そこで、シャンプーを使わずに皮脂を落とすために、少し熱めのお湯で洗うことをおすすめします。これまで日常的にシャンプーを使っていたため、皮脂の過剰分泌が当たり前になっていますが、お湯で洗い続けるなら次第にシャンプーを使わなくても健康な頭皮の状態に保つことができるようになるのです。
●まとめ
このように、髪やシャンプーについて詳しく見ていくと、やはり頻繁に髪を洗うことによって薄毛になるという可能性は高いことがわかります。ということは、なんと言ってももちろん個人差はありますのでホームレスに薄毛は絶対いないとは言えませんが、ホームレスに薄毛はいないという説はあながち間違っていない!ということですね。
髪が最近薄くなって気になっているという人は、わざわざホームレスになる必要はありませんが、一度シャンプーではなく熱めのお湯で洗うことを試してみるといいかもしれません。うまくいけば、その悩みから開放されるかもしれません!